DesignShip グラフィッカーとして参加してみて
常葉大学 望月琴未です!
さて、昨年に引き続き2度目のdesignship!
光栄なことに、今年も常葉大学安武ゼミはお声がけ頂きまして、ビジュアルシンキングパートナーである株式会社グラグリッドのグラフィッカーとして参加しました!
更に!今年はプロカメラマンの逢坂憲吾さんが、2日間私たちの姿を記録し続けてくれました!一際輝いている写真はすべて、逢坂さん撮影のものです。ライブ感満載の素敵な写真に感動....ありがとうございました(泣)
先ほども述べましたが、昨年はグラグリさんの「インターン生」だったところを、今年は「グラフィッカー」として参加しています。グラフィッカーとして何を見て、何を思い、どう動いていたのか、綴っていきます。
(まだ振り返り途中なため、気づいたことはどんどん更新していきます〜)
◾️はじめに
ビジュアルファシリテーションのプロフェッショナルである、グラグリさんのお仕事を間近で拝見しながら、私はプレイヤーとしてビジュアルボードを描き上げた。
昨年のDesignShipでのビジュアルシンキングの内容を、グラグリの皆さんがまとめた論文「交流促進のためのミラーボール型リフレクション」を事前に読んでいた。スピーカーのセッション内容を美しくまとめ上げたビジュアルボードを展示するだけではなく、スピーカーの想いと参加者の考え(付箋紙)を乱反射していく「考える仕組み作り」に、私は面白さを感じていた。
今年は「考えるをデザインする」に対して、私なりに動いて観察してみようと思った。
当日は、暇さえあれば付箋紙をひたすら配り歩き、ビジュアルボードの前で人々がどのように過ごしているのか見ていた。
(Design Ship公式ムービーに、私が付箋紙を配り歩く姿が映っておりました....笑)
さて、ここからが本題
◾️おいしいおつまみの話
考えること、それを表に出すこと、言語化すること、これって本当に難しい。私自身も、セミナーやイベントに行ってインプットした後に、質問を求められたり意見を求められても、なかなか出てこない類の人。
よく大人が「懇親会が一番面白いんだよ」と言うのが、全てを物語っている気がする。一番面白いのはお酒とつまみを片手に熱く語り合うこと!笑 堅く言えば、受動体から能動体になって、皆で知恵を紡ぎ、次のアクションに繋げていくことではないだろうか?お酒とおつまみは、その手段🍺
この二日間で、ビジュアルボードを「おいしいおつまみ」として考え語らっている参加者の姿を見る度に、ビジュアライズの価値を感じることができた。
例えば、ビジュアルボードを前に、指を指しながら熱く語り合う人達、ボードの真ん前に立って、ボードとスマホの画面と視線を行き来させながら、高速で指を動かしている人(きっとメモかツイート文を打っているんだろうなあと妄想)、他者のコメントを見てから自分のコメントを付箋紙へ書いている人、沢山いた。そして、そのコメントをまじまじと読むスピーカーや、写真を撮って記録しているスピーカーもいた。インタラクションそのもの。
私も普段から些細なMTGやディスカッションをする時、ビジュアライズをする。すると、グループ内で共通言語が出来上がり、「じゃあこれは...」「あっちとこっちだと...」など、指指ししながら議論しているシーンをよく目にする。こういったシーンを目の当たりにする度に、ビジュアライズには創造や共創を促す価値があるんだと確信する。
(▲この写真は今日のもの。SDGC2019の報告会の内容をまとめたグラレコを皆で囲みながら、学びあってるの図)
「おいしいおつまみ」🐟🍺
ついついつまんで話が盛り上がっちゃう、参加者が介入したくなっちゃうような共創デザインのために、もっと考えられることがあるかもしれない。引き続き、実験と省察を続けていきたいな〜。
◾️エモさの話
「エモい=感情的なさま」だとするならば、ビジュアルボードがまるで生きているように表現できた時こそ、人が見て「エモい!」と感じるんだと思う。私はその様を、小学生グラフィッカーのビジュアライズで気づかされた。
小学生のビジュアライズは、スピーカーの話を網羅的に汲み取りつつ、「ここが私に一番刺さった」と、私の感情が揺れ動いた部分(話の本質)だけを切り取って、私だけのボキャブラリーで表現していた。なんてエモいんだろう。
対して、私はすっかりバイアスがかかってしまってるみたい。だからこそ、今まで成功してきたビジュアライズの型を破り、私の胸に刺さった要素を、私だけのボキャブラリーで描くことを心がけた。結果、付箋紙も集まってきた。
「エモい」には、人々に考えるきっかけを与える力があるのかも(?)
▲私がメインで担当したボードたち
◾️美しさの話
「エモい」についで「美しさ」の話。これは、帰りの新幹線で少し話していたこと。
2日間通して「考えるをデザインする」について自分なりに考えて動いてみたが、何だかんだ忘れちゃいけないし、常に考えていたことは、ビジュアルボードを美しく描くこと。
美しいボードが並んでいたら、会場をより一層彩ることができるし、それに伴い参加者も楽しい気持ちになるよね、と。美しかったら見たくなるし、考えたくなるし、そんな話もまた紛れも無い事実だと感じた。
◾️解釈の話
SNSのコメントや、現場の様子を見ていたところ、ビジュアルボードには様々な解釈が生まれていた。
・後で見返すことができる
・対話を誘発する
・参加者の共通言語になる
・スピーカーへのメッセージボックスになる
・他者に共有しやすい
・他者のコメントを閲覧できる
・会場を盛り上げる
・ライブ感を伝えやすい
などなど.....
中でも、落合第六小学校の竹村校長先生に言われたことが印象的だった。
「現状、教員は自分の授業を客観的に見る機会が少ない。Aという模範的な教育内容があったとするならば、AをBに、Cに発展させていくことが重要なのに、現状そうなっていない。もし、教育現場で教員の授業をビジュアライズし、教員が自身の教育について考え続ける仕組みがあったら。日本全体の教育現場が変わるのではないだろうか。君たちは、そういったことができる力を持っているんだよ。」
ビジュアライズの解釈が、意味が、また増えた。自分たちが持っている力を、もう少し信じてみようと思った。
竹村先生、力強いお言葉をありがとうございました。
以上!今回のDesignShipで私が見て、思って、動いたことでした!
最後になりましたが、DesignShipという場所に2年も連続で携わることができて、本当に光栄でした!!!!来年も楽しみにしています!!!