東京会社見学にて

2018.5.22(水)

〜会社見学をしてみて〜


●全体を振り返って
東京の会社を見学すること自体、恐らく今回が初めてで、未知の世界に足を踏み入れるような感覚でした。そこで、歴代の先輩方が活躍されている姿を見て、ただただ純粋に凄いな.....輝いてるな....眩しいな......という感想を持ちました。正直あと2年後、自分が社会人として東京等で仕事をする姿が全く想像できませんが、今まで見えていなかった「東京で働く」という漠然とした像が何となく見えたような気がします。かなり漠然としていますが、その点が今回の収穫なのかと思いました。


【会社見学での学び」

総じてどのお話も凄く興味深くて、自分の知識とリンクすると、よりお話が自分のこととして実感できて、非常に濃い貴重な時間でした。下記は、特に自分の知識とリンクしたお話について、書かせていただきました。


マーケティングって販促じゃないじゃん!
マーケティングってお金儲けの仕組み(ビジネスモデル)そのものじゃんということに気づき始めた点が、最近の収穫かなと思います。本当につい最近までは、「マーケティング=販促」という固定観念が私の中にあって、マーケティングに対してあまり積極的な姿勢ではなかったです。(販促と一言とっても様々だと思うのですが、ここでは商品をお客さんに買わせるような販促と私は捉えます)

ですが、マーケティング学会報告会や、マーケティングの授業を受けてみて「あれ?マーケティングって販促じゃないじゃん!」と考えを改め始め、昨日のお話でその考えが、自分の中で明確になった気がします。


●ペルソナが他人事だった件
凄く反省したのが、このペルソナのお話。調査、分析の段階を終え、インサイトが見えた段階からペルソナペルソナ言って形は作ってみるけど、正直そのペルソナに対してしっかりと責任を持ち、サービスを作ったことがあるかと言われたら、首を縦に振れません....。結局自分の中でペルソナは他人であり他人事であり、「このペルソナを責任持って幸せにするんだ!!!!」という意思が自分の中で無いに等しかった気がします....。「結局ペルソナはあくまで空想の人物だし〜」なんて考えていた自分がきっとどこかにいましたが、ペルソナは空想ではなく仮想の人物であり、ちゃんと人間なんだよって、今後は肝に命じます。
HCDnetの際にもこのお話は出ていましたが、改めて遠ちゃんの「ペルソナ殺人事件」という表現が素晴らしいと思いました....。

 

●作って壊す精神
サービスデザインを課題等で考えるに当たり、毎回「プロトタイプまで作って、ようやく自分のインタビューや分析が荒いものだったか」が分かります。今日のお話だけでなく、以前もセミナーでお聞きしたことがあるのですが、「作って壊す」のスパンを早く・多くできるかか鍵なのかなと思いました。ビジネスや社会の場でサービスデザインを実践したことがないですが、プロトタイプまで作ってようやく、良し悪しが分かると思います。ただ、私の場合「せっかくこんなに頑張ったのに....」と自分自身に同情してしまう哀れな自分がいるので、自分に厳しく生きていこうとしみじみ思いました...(笑)


●行動観察と参与観察について
「行動観察と参与観察は別物だよ」という言葉に思い当たる節があったため、何だかグサッと心にくるものがありました。
今取り組んでいる個人PJが、「カフェのエスノグラフィ」というタイトルから始まったのですが、私達が実際に行ったのは行動観察であり、参与観察とは別物でした。その点については後日のオープンラボのプレゼン内容となっていきますが、UXデザインの教科書であったり、昨日の太田さんのお話で、その点がはっきりと分かりました。今日半日でPJの全貌が見えてきたので、あと1週間頑張ります...。

 

【個人的な振り返り】

●川の向こう岸に辿り着いた私

ここからは私個人の話なのですが、何となく綴らせて頂きます...(笑)


最後に自分で今の自分を振り返ってみてですが、結論から言うと「大学に入る前の自分と今の私は真反対のところにいるんだな」ということです。


たまたま作日のお話の中で「ユニバーサルデザイン」のお話がちょこっと出たのですが、私は大学に入る前まで、ユニバーサルデザインにとても関心を抱いていました。誰もが使いやすいデザインって素敵!優しい!最先端!なんて思っていたのですが、太田さんが仰っていたように、今勉強しているUXの分野は、特定のユーザーの特定の利用条件を前提としたデザイン領域です。そう考えると、「ああ私って約この2年で、真反対のところに来たんだな。」ということを実感しました。だからと言ってどうこうという訳ではないのですが、自分でも知らぬ間に、川の向こう岸に辿り着いていたような、そんな感覚です。純粋だった10代の自分バイバイ....。(最近自分が色んな面で年を食ったように思えてなりません(笑))

 

でも自分が変わったことに対しての恐怖や寂しさよりも、むしろ喜びの方が強い気がして。知識を持つこととか、知らない世界を知ることって私にとってはカッコイイことだなと思っていたり。若干10代の自分とサヨナラするのが寂しいですが、向こう岸に辿り着いた以上、開拓し続けていこうと思います。

 

また、「評価を気にしない」というお言葉は凄く救われる言葉でした。今後インターンや就活をする際に、他人からの評価は避けて通れないと思っていましたが、私は自分に自信を持って、評価に振り回されない人間になりたいと思いました!

 

まとまりのない文章を最後までお読み頂きありがとうございました。